「この人と語る」千葉市立高等特別支援学校 校長 三宅 健二朗さん
耳寄り情報、「この人と語る」、今回は千葉市立高等特別支援学校 校長の三宅 健二朗(みやけ けんじろう)さんにいろいろとお話しを伺ってみたいと思います。
①まず、高等特別支援学校の特徴は?
卒業後に就労を目指す、高等部のみの特別支援学校です。6つの作業班があり作業学習を中心としておりますが、専門学科でその道のスペシャリストというのではなく、普通科職業コースという形で最低3つの作業班を経験し「働くこと」への意欲を育てる取り組みをしております。
②学校の概要・教員数・生徒数は?
真砂第二小学校跡施設を活用して平成25年に開校し12年目を迎えました。生徒は市内全域から87名が電車やバス、徒歩等で通学しております。教職員は総勢52名です。
③教育目標と基本方針は?
「社会自立と職業自立を目指し、誠実で心豊かな社会人として生きる力を育成する」を学校教育目標とし、「挨拶・掃除・時間」を働くための基本の合言葉として徹底して取り組んでおります。
④特に特徴のある教育活動は? 6つの作業班を紹介します。
木工班:フォトフレーム等の小物から椅子や縁台まで作製しております。市内の全保育所に積み木を寄贈し大変喜ばれております。
農園芸班:玉ねぎ、大根、そら豆等の野菜やビオラ、パンジーの花など季節に応じて育て、格安で販売しております。バス停の花壇は千葉市を美しくする会で表彰されました。
食品加工班:クッキーやマドレーヌ、シフォンケーキにガトーショコラ、プリンも含め30種ほどを作製しマリンカフェにて販売しております。営業日は毎回満員御礼です。
縫製織物班:機織り機にて糸から生地に仕上げ、その生地でペンケース、ポーチ、髪飾り、バック等を作製しております。吉野織りが人気です。
ビルクリーニング班:業者仕様の道具を駆使して窓清掃に床清掃の腕に磨きをかけています。近隣の小中学校や施設に出向いて出張作業も承っています。
事務サービス班:校内自販機の管理やPC入力や受付業務、印刷、封入など仕事は多岐に渡ります。名刺は学校や市役所だけでなく一般の方からも多く受注を受けています。
⑤三宅校長が、さらに活動面で望むことは?
学校教育目標にもあるように「誠実さ」と「心の豊かさ」を育てたいと考えております。おそらく最後になるであろう学校生活を先生方や友達と存分に楽しむことで、この後、社会に出てからの心の糧になるような過ごし方をしてほしいと願っています。
⑥結びに、真砂地区居住の皆さんや生徒たちの父兄に対してお願いしたいことは?
日頃より本校の取り組みを温かく見守り、また、当たり前のように関わらせていただき感謝しております。これからは更に本校の特性特徴を発揮し特別支援教育のセンター的役割を果たし、この真砂地区になくてはならない存在になっていけるよう努力してまいりたいと思います。今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
耳寄り情報「この人と語る」、今回は千葉市立高等特別支援学校、
校長の三宅 健二朗さんにいろいろとお話しを伺いました。