「この人と語る」千葉市立真砂西小学校 校長 峰 成治さん  

耳寄り情報、「この人と語る」、今回は千葉市立真砂西小学校校長の峰 成治(みね せいじ)さんにいろいろとお話しを伺ってみたいと思います。

校長 峰 成治氏

 真砂西小学校でのお仕事はいかがですか?

令和元年度末までお隣にある高等特別支援学校に勤務しておりました。地域の方からたくさん支えられながらの2年間でした。そして、3年ぶりに再び真砂の地で勤務できることに決まった時は驚きとうれしさでいっぱいでした。地域の方も温かく迎え入れたことに感謝しています。まだまだ仕事において不慣れなことがありますが、充実した日々を過ごしています。毎朝、正門に立って登校してくる子どもたちと挨拶を交わすたびにたくさんの元気をもらっています。正門前を通る地域の方や検見川高校の生徒との挨拶も毎日の欠かせない日課となっています。

真砂西小学校
真砂西小学校

 真砂西小学校の特徴は

本校の自慢は、子どもたちの挨拶です。来校された方が、子どもたちの挨拶をいつも褒めてくださいます。この真砂地区の地域の方々のおかげです。また、本校の施設には、ことばの教室とライトポート美浜があります。ことばの教室は、千葉市にある通級指導教室の一つです。千葉市には13校あります。発音の誤り(構音障害)、吃音、言語発達の遅れがある子どもたち(小学生)が通ってきます。ライトポートは各区に1校ずつあります。様々な理由で学校に通うことが難しくなった子どもたち(小学生、中学生)が新しい自分を見つけて、その達成に向かって頑張る場所です。そのような施設と協力しながら、子どもたちを支援していきます。さらに、近隣には幼稚園、保育所、中学校、高等学校、特別支援学校があり、お互いに連携できる素晴らしい地域であります。

校長 峰 成治氏
教室風景

3 学校の概要・教員数・児童数は

本校は、平成23年に真砂第二小学校と、真砂第三小学校が統合して開校し、今年度で13年目を迎えました。校舎は旧真砂第三小学校を使用しています。令和5年度は、全校児童513名(令和6年3月4日現在)、学級数は1年生と2年生は2学級、3年生から6年生が3学級、特別支援学級が2学級の計18学級です。教職員は37名です。

校長室で、執務中の峰 成治氏
打ち合わせを行う、峰 成治校長と小熊 繁教頭
校長 峰 成治 氏
教頭 小熊 繁 氏

 学校経営上の教育目標は、また教育活動は?

本校の学校教育目標は『認め合い、学びあい、高め合う西っ子の育成』です。副題として「確かな学力・豊かな心・たくましい体」になります。真砂西小学校の西を取って本校の児童を西っ子の愛称で呼びます。その「にしっこ」に当てはめて、にしっこのに「にこにこ明るくすなおな子」、にしっこのしっ「しっかり学び よく考える子」、にしっこのこ「こんき強く 取り組む子」と本校の目指す児童像としております。具体的な児童像として「にこにこ明るく すなおな子」は、自分のよさ、友達のよさに気づける子ども、積極的に人とかかわる子ども、「しっかり学び よく考える子」は、自分の考えを発信できる子ども、話し合いを通じて考えを深める子ども、「こんき強く 取り組む子」は、元気よく運動する子ども、黙々と清掃に取り組む子どもを目指していきます。今年度の重点として、教育委員会からのキャリア教育の2年間の研究指定を受け学校経営の重点として取り入れていきます。様々な教育活動を通して、子どもたちの「つよみ」を生かしながら自己肯定感を高めていきます。

教室風景
教室風景
教室風景

5 特に特徴ある教育活動は?

特色ある教育活動としては、1年生から6年生が縦割りのグループごとに活動するなかよし活動を行っており、全校遠足に行ったり、ロング昼休みを活用して楽しく活動したりしています。上学年が下学年の面倒を見ることで、思いやりの心が育ていきます。また、地域の「みどり文庫」さんによる年2回の本の読み聞かせを行っており、子どもたちが楽しみにしている活動となっております。そして、毎週木曜日の放課後には1、2年生対象の放課後こども教室「わくわくキャンパス」を地域の方が企画・運営に携わっていただいています。いろいろな遊びや活動が行われるので、木曜日の放課後を楽しみにしております。

教室風景
教室風景
教室風景

 校長としてさらに活動面で望むことは?

本校の子どもたちは、明るく素直でどんなことにも前向きにとらえ努力する子どもが多いです。さらに現代社会を生き抜くためには、自ら課題を見出していったり、別の考えを見つけたりしていくことが必要となってきます。今年度、千葉市教育委員会からのキャリア教育の2年間の研究指定を受け学校経営の重点として取り入れています。様々な教育活動を通して、子どもたちの自己肯定感を高めていきます。具体的には人間力を高めていくことです。人間力とは「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」とあります。この人間力を高めていくには「自分のつよみ」(得意なことやよさ)をとらえて実践していくことです。そうすることで自己肯定感も高まり、友達とのかかわりお互いの強みを実感できるようにしていくことも重要と考えております。また、体力向上の取組(外遊びの奨励、体育学習の充実)を図っていきたいと考えております。具体的な取組としては、休み時間におけるチャレンジタイムによる体力づくり、〇〇大会やイベントの開催、さらに正課体育学習の充実を図っていきます。

運動場にて
運動場にて

 結びに、真砂地区居住の皆さんや児童たちの保護者に対してお願いしたいことは?

保護者そして地域の皆様があってこその真砂西小学校です。これからも学校、保護者、地域が力を合わせ、未来を担う子どもたちを支援していければと思います。これからもご指導、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

校長 峰 成治氏

ありがとうございました。

耳寄り情報、「この人と語る」、今回は千葉市立真砂西小学校校長の峰 成治(みね せいじ)さんに、いろいろとお話しを伺いました。